東鷹同窓会公式ホームページ


校 訓

約半世紀前の本校は、上級生は女子ばかり、男子は田川中学(現田川高校)から転校して来た1年生の
数少ない生徒達だけでした。昭和25年に着任された小倉半校長は、沈滞気味の雰囲気を少しでも活気
あるものにしようと思案され、自らも早朝の課外授業に香春岳の麓、御徳から自転車で登校なさいま
した。自習のクラスがあれば、専門の数学の授業をされ、それは生徒の噂ではよく理解できると好評
であったようです。そうして、翌26年度の校務分掌を決定する職員会議で、次の三点を掲げる校訓が
提案されました。

〔品位を高める〕
人間としてこの世に生を受けたからには、人間形成こそが最重要である。人間として歩まねばならぬ
道を正しく歩み「心の美人」となれ。

〔責任を重んずる〕
自分の成さねばならぬこと、また、成した事に対して無責任な人は信頼されない。人間が人間社会を
構成していく上で、一番大事なことはお互いに信じ合えることである。そのためには責任を重んじる
姿勢が不可欠である。

〔底力を養う〕
人間として、知力的にも体力的にも如何に優れた能力を備えていても、いざという時に自分の持てる
力を十分に発揮出来ぬようでは駄目である。勿論、人間には生理的にも心理的にも限界というものが
あるが、精神力の滴養、底力を育て養うことこそが重要である。

これらは、職員会議で検討され、今日にいたっています。

山下 真(旧職員)